日本葬送文化学会は葬送に関わるすべての事象の研究を目的に設立されました。

日本葬送文化学会

ニュースリリース

3月定例会のご案内 講演 現代イギリスの死と葬送「ポストモダン」の葬送文化

2021.03.09

2021年3月定例会のご案内

講演会:現代イギリスの死と葬送——「ポストモダン」の葬送文化
講師:宮澤安紀氏 (筑波大学大学院、本会会員)

機械的な火葬のプロセスや火葬場での散骨など、日本人の目にはイギリスの葬送はドライで合理性に支配されているように見えます。
しかしそうした実践はかつての「近代的」な葬送のあり方であり、「ポストモダン」の現在においてはそのような実践は批判的に反省され、乗り越えようとされています。
発表者は、大学院での研究活動において日本の樹木葬とイギリスの自然埋葬(natural burial)を比較することを通じ、両者が現代社会において「自分らしさ」を求める潮流のなかに生起してきたことを発見しました。
しかしその「自分らしさ」を求める声は、日本とは異なる背景のなかで形成されてきたものです。
本発表ではこの「自分らしさ」を求める「ポストモダン」的な葬送の特徴を、ナチュラル・デス・センターなどによる死の改革運動や、セレブラント、自然埋葬、葬儀音楽等の実践面での変化など、現代イギリスの文脈から紹介します。

<講師プロフィール>筑波大学にて宗教学を学び、筑波大学大学院在学中、日本学術振興会「若手研究者海外挑戦プログラム」に採択され、2019年7月〜12月までイギリス・バース大学「死と社会センター」の客員研究員として滞在、自然埋葬について調査を行う。
これらの研究成果をまとめ「日英の自然葬法に関する宗教社会学的比較研究」として2020年度筑波大学に博士論文を提出。(公財)国際宗教研究所研究員、國學院大學日本文化研究所研究補助員。


日時:2021年3月18日(木)18:30〜20:00
Zoomによるオンライン開催
入室時刻: 18:15 〜 途中入室・退出可

参加には事前登録が必要です。会員向けご案内の登録アドレスより手続きをしてください。オブザーバー参加ご希望の方は、ウェブサイト連絡フォームよりご通知ください。折り返し会員向けご案内をメール送付いたします。

以上

 

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