日本葬送文化学会

[ご案内]
11月から来年3月まで当学会は研究部会を発足し来年1年間、何を行うかを発表します。
学会としては今まで研究会の功績も入れると本を2冊出して来ました。これの後続編を考えております。
今回の発表は「看取り・遺体関連部門」です。今後のテーマ、研究方向を示します。

11月定例会=部会発表会
見取りは、人を弔う一連の流れの中で出発点であり、搬送は人や遺体を空間から空間へ移動させる大切な役目がある。人の数だけ様々な死に方があり、看取りがある。よって、看取りの範囲は、単に、人が亡くなる場面に立ち会うだけではなく、葬儀全般を死者の看取りと理解することも可能であろう。例えば、自死や事故あるいは、家族の何らかの都合で、故人を看取ることが出来なかったら、看取ってやれなかったと言う思いから、せめて葬儀だけは、きっちり悔いなくやろうとするのではなかろうか。そうした場合、遺族にとって、意識していうと無意識でいようと、、看取りは、葬儀全般に影響を及ぼすのではと考える。
一方、搬送は、人を別の空間へ移動する手段と言うだけではなく、気持ちの区切りあるいは整理を出来る唯一の時間であるように思われる。一口に、搬送と言っても、遺族の思いが反映されている場合も有ろうし、地域風習が反映されている場合もあるだろう。そうした場合、搬送は、看取りの一環に組み込むことが出来るだろうし、また、その役割は重要な位置を占めていると思われる。

日  時: 2009/11/19
場  所: 東京文化会館4階中会議室1
看取部会: 部会長 荒木由光氏(有限会社アラキ 代表取締役)
出席者数: 26名


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