日本葬送文化学会
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11月定例会
木下氏より江戸時代の葬送を下支えしていた人びと、賤視をこうむっていた担い手たち(火葬・土葬に従事した三昧聖や葬具の製造・販売・賃借に携わった葬具業者)の歴史を明らかにするとともに、当時の一般民衆が育んできた葬送文化のありようを追求してきました。当学会会誌10号に再掲載した「近代近畿内近国民衆の葬送文化と死生観」はそうした研究の成果の一つです。
今回の報告では、上記の拙稿を土台としながら、どういう視点にたてば江戸時代の葬送史を面白くできるのかを考えていきたいと思います。
江戸時代の葬送というと、これまではすぐ、「夜中にひっそりと地味に行われた」「業者の出番はほとんどなく、地域中心でおこなわれていた」「火葬より土葬が多かった」などと説明されるきらいがありました。しかし、これは本当に当時の姿を言い当てているのでしょうか。
報告では、これまでの通説がいかに「思い込み」に近いものであるかを示すとともに、江戸時代の葬送をみる新たな視点を提起していきたいと思います。そのことはきっと、現代の葬送をみる目を変えていくことにもつながるでしょう。
講師プロフィール
1973年(昭和48年)生まれ
1996年 立命館大学文学部史学科卒業
2001年 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了 大阪大学博士(文学)取得
現 在 仏教大学非常勤講師
専 門 日本近世史
日 時: 2008/11/07 18:30〜
場 所: 東京文化会館(上野駅)
出席者数:
講 師: 仏教大学非常勤講師 木下光生氏
議 題: 江戸時代の葬送文化とその担い手たち
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