日本葬送文化学会

[ご案内]

8月野外研修

当会役員であります(有)アラキさまの新葬儀式場を訪問見学しに行きたいと思います。更に千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館を訪問。その他、案として銚子へ出る行動も考えています。交通費などを抑えたいので乗用車で相乗りを提供してくださる方がいらしたらご協力をお願いします。


日  時: 2007/08/25〜26 (希望者のみ宿泊)
場  所: 国立歴史民俗博物館、アラキ様斎場訪問
出席者数: 
野外研修: 
文&写真: 
日本葬送文化学会常任理事 (株)吾妻設計 代表取締役 岩崎 孝一氏

日本葬送文化学会8月野外研修報告
開催日時  平成19年8月25日
■研  修  日本葬送文化学会8月(有)アラキ様新斎場見学と国立歴史民族博物館見学
■開催日時  平成19年8月25日
■開催場所  4月オ−プン八街市民斎場、国立歴史民族博物館
■出 席 者  (有)アラキ 荒木社長による八街市民斎場館内説明(コンバ−ジョンによる施設)
       山田研究員、天野会長補佐による国歴博の特別展示説明会
■実施事項
・平成19年8月25日(土) 千葉県八街市 八街駅前 八街市民新設斎場見学
・アラキ様新斎場にて、八街近郷の新盆の飾り付け等の説明を受ける
・その後、佐倉市の国立歴史民俗博物館へ移動、館内を見学、会員の山田研究員と天野会長補佐より、特別展示の説明をうける。 その後、会員有志による、銚子へ移動しての地域見学
・8月26日(日) 犬吠埼灯台見学、銚子漁協、ヒゲタ醤油博物館を見学
■ セレモニ−ホ−ル八街市民斎場の見学(平成19年4月下旬オ−プン)
今回は、会員である、(有)アラキ荒木社長が4月に、旧パチンコ店をコンバ−ジョン方式によるセレモニ−ホ−ル八街市民斎場を建設しました。

今回、斎場見学と八街地域における新盆飾り付けについて説明を受けました。
荒木社長より、街のパチンコ店が閉鎖されて、夜間真っ暗な通りとなってしまった状況を嘆きコンバ−ジョン方式を採用して、地域活性と自社店舗展開の理想を基に、会員の杉山氏 (鑽設計)に委託して、諸問題を乗り越えてのオ−プン苦労話を伺いました。

この後、安藤平造氏を講師に、新盆飾り付け及びその変遷を実際に20万以上となる新盆飾りをホ−ルに設営して、解説していただきました。

安藤氏は八街生まれで、葬儀風習に詳しい方です。

八街は江戸時代、徳川家の牧場があり、明治に入り、国策的な手法で武士が開墾、農業になかば、強制的に従事割り当てられたが、あまりの荒れ地に、ほとんどが放棄、逃亡となった。
この後、川越藩の西村家が開墾に入り、今日の基礎がつくられた。こうした地域特性から、古い風習が残り、独特の7月の新盆、月遅れのお盆、陰暦のお盆という3形式が存在する地域となった。

現在でも、農家では、陰暦のお盆を結構豪華な飾り付けを行うことが多いということでした。
注記――以上の風習について、H19の会報にまとめるべく、安藤様、荒木様より準備中です。

・歴博見学(12:50〜3:45頃まで見学と説明)
1. 山田慎也会員(歴博助手) 展示説明
2. 天野さんによる展示説明

■ 国立歴史民族博物館では、会員の山田研究員の準備により、私たち日本葬送文化学会一同21名は、研究者グル−プとして、一般来館者入り口でなく、職員、研究者入り口より、バッチをつけて、会館内、資料保管施設に案内されました。ここは地下階の資料研究施設で、大きなホ−ルとなっており、各研究者が研究資料を紐解き、拡げて調査できるかなり長いテ−ブルが配置されています。ここで、江戸期と見られる(現在詳細を研究中とのこと)葬儀のの絵巻物2点を開封して、見ることが出来ました。皆さん、写真をとり、絵巻物を詳しく調査をしました。品質はすばらしく、江戸期の風俗が見事に描写されています。山田研究員から、一級品の歴史的価値ありとの評価を研究者グル−プより評価を受けていて、今後詳しい解析に進むとの事でした。

写真については、公表はこれからなので、明細は控えてほしいとのことで、今回の表示は一部として、今後機会を得て、山田准教授より、報告を待ちたいと思います。

貴重な葬儀の写真として、大正10年11月2日に東京駅にて、遊説に向かう途中に暗殺された原敬首相の故郷である、盛岡市内での葬儀の写真アルバムの拝見、明治期の鹿鳴館での葬儀風景の貴重なアルバム、などここでしか拝見出来ない資料の数々を、時間を掛けて見学しました。

それから、広いホ−ルでしたので、実際に葬儀道具を包装から、紐解き、日本葬送文化学会一同専門家集団との立場から、並べて祭壇を飾りつけを行いました。山田研究員より、今後、館内での展示計画もあるので、展示に力貸してほしいとの要望も受けました。
写真その他、一般では見られない、特別な体験をした、研修会となりました。
又、午前の研修に続き、午後も荒木社長より、観光バスを提供していただき、大変お世話になりました。


<updated 2007/10/20> 追記

■ 国立歴史民族博物館の研修後、特急電車にて銚子駅に向かい、到着後1両のみのかわいい
銚子電鉄に乗り換え、線路の間に雑草が生い茂った路線をゴトゴトと滅多に味わえないロ-カル線
の中で、談笑しながら、犬吠駅に到着。
温泉が出ていて、荒木さん推薦の犬吠埼観光ホテルへ夕日を浴びながら向かいました。
この地はなんと、(株)誠行社の野崎社長の生まれ故郷でありました。だから行きたいと希望?
翌日は、8月26日朝から猛暑です。海岸沿いは霧が発生して、ホテルからの犬吠埼灯台は霞んでいました。送迎車にて、灯台到着頃には、気温が上がると共に、霧も晴れてきました。
その後は、ヒゲタ醤油の工場の見学を行い、銚子漁協からポ−トタワ−を経て、帰路につきました。
宴会では、おいしいお魚美食三昧を体験しました。

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