日本葬送文化学会 「誠行社火葬場見学」 

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(撮影 浅野実)

 

平成14年1月25日(快晴)

株式会社 誠行社

本社     鎌倉市大町2−5−32

火葬場  逗子市小坪7−1216−1

以下 誠行社の男性社員よりの説明

・ 平成6年に火葬場を設立し、昭和60年にホールを設立した。

・ 棺は2m10cmまで受けられる。(台車の大きさ)

・ 現在は灯油を使用しているが、重油の方が火力が強い。

・ 飾りつきの棺でも大丈夫である。普通の炉よりも大きく作られている。

・ 火葬炉は四炉(+ペット用小一炉)あり、二部屋に分けられている。一部屋に二炉、もう一部屋に二炉とペット用一炉がある。

・ 四炉一度に使用する時は、油を多くする。そうすると煙が出てしまう。

・ 炉には台車が入っており、棺がストレッチャーなどで到着すると運び手でその台車に移しかえる。

・ 台車の上には石が6個置いてありその上に棺を安置する。(火葬効率を上げるため)

・ その棺を乗せた台車をまっすぐに入れるため、炉からは二本のレール(銀色)がひかれている。

・ 台車を押す際、はじめに入れる力は約10kgほどである。

・ 炉の内部を入り口から見ると、ブルーのスポットライト(2ツ)で照らしていた。

・ 炉内部は上下の2重構造になっており、台車を入れると、まず台車を押す取手を外し、油圧で台車ごと上部に上げる。その上部で火葬される。つまり事実上、炉は上部にある。

・ また、入れた瞬間に火が見えてしまうと印象が悪いというところからもこのような方法にした。本来能率的なのはやはり火の中にすぐに入れたほうが良いという。

・ 火葬後、下部に台車を下ろして引き出す。先ほどの見えた内部がこの下部の部分である。

・ 炉のメーカーは「ためいけ」である。

・ 火葬時間は1時間で、その内訳は入れてすぐに火がつき火葬が50分で冷却が10分である。

・ 冷却方式は熱を引っ張って抜く「吸引冷却」である。(吹くとお骨が内部で舞ってしまうので。)

・ 台車自体の熱もとることが出来、次に入ってくる棺をすぐに乗せても影響はない。(フル活動でも大丈夫)

・ 副葬品の制限をしているがなかなか守ってもらえなく、中にはカーボン製の釣竿、ゴルフクラブまでもいれてしまう喪家もいる。そうなると煙が出ることがある。

・ 特に故障対策はしていないが、油圧が故障した場合は、手動で上げる。今まで故障は一度もない。

・ 最終火葬は基本的に3時30分だが、民間なので4時30分でも受け入れる。

・ 炉の前に収骨するスペースがある。そこで骨上げをする。

・ 納骨容器は持ち込みである。

・ ペット用の炉は二部屋目の向かって一番左側にある小さい炉である。

・ セントバーナードのような大型犬でも大丈夫である。

・ ダンボール箱などに入れて連れてこられる。

・ ほとんど毎日ペットの火葬がある。

・ 役所からもペット火葬の依頼がある。

・ 火葬上の上に納骨堂がある。(見学は出来なかったが・・)

 

以上

 

その後、鶴岡八幡宮をご参拝し、親睦会に行った。

 

親睦会場「御代川」

鎌倉市由比ガ浜2-22-5にあり、鶴岡八幡宮の前の道路を海へと向かいロードサイドに位置する。誠行社の野崎専務の手配であった。

懐石弁当を食した。  

(報告 原)