日本葬送文化学会は葬送に関わるすべての事象の研究を目的に設立されました。

日本葬送文化学会

ニュースリリース

8月定例会案内 「死と葬儀」の再省察―社会-文化研究の潮流を中心に 田中大介

2021.08.03

日本葬送文化学会

2021年8月定例会のご案内

講演会:「死と葬儀」の再省察――社会-文化研究の潮流を中心に
講師:田中大介(自治医科大学教授、本会正会員)

さまざまな学術分野において、死をめぐる諸問題は重要な焦点のひとつとして位置づけられてきました。とりわけ人類学・民俗学・社会学など、研究者自身の調査経験から社会-文化的な動向を把握しようとするフィールドサイエンスの分野では死という題材を扱った研究が積み重ねられて現在に至っており、葬儀という調査対象への注目もその潮流のなかで受け継がれています。一方、医療や産業の浸透をはじめとした大きな社会の動きによって葬儀や葬制のありかたも変化を遂げており、「死の研究」と「葬儀の研究」がどのように結びつき、いかなる知見をもたらすのかという点について今日的な視点から省みる必要があるのではないでしょうか。今回の発表では古くて新しい題材とも言える「死と葬儀」に関する研究の潮流を概観し、その学術的な意義と展望をオーディエンスの方々とともに考えていきます。

田中大介氏 略歴)金沢大学経済学部卒業後、三菱商事株式会社勤務を経て東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在は自治医科大学医学部教授。人類学者として現代日本の葬儀に関する調査研究を重ねるとともに、葬祭ディレクター技能審査協会において中央技能審査委員を務める。著書に『葬儀業のエスノグラフィ』(東京大学出版会・2017年)など。

日時:2021年8月20日(金)18:30〜20:00
講師:田中大介(自治医科大学教授、本会正会員)
会場:Zoom事前登録によるオンライン開催
入室時刻:PM18:15 〜 途中入室・退出可

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